こんばんは。
熊取店トレーナーの高津です。
突然ですが、皆さんは「食塩相当量」という言葉を聞いたことはありますか?
食料品や飲み物等を買ったとき、パッケージにそれぞれ栄養素の含有量が書かれた表が記載されています。これを栄養成分表示と呼びますが、ここに食塩相当量(ナトリウム)という言葉が書かれています。
言葉の通り食塩の量なのですが少し分かりにくいですよね?
今回はこの食塩相当量についてまとめていきたいと思います。
そもそも食塩とは「ナトリウム」と「塩素」から出来ています。ナトリウムは体水分量を調節したり、筋肉を正常に働かせる重要な働きがあります。食塩相当量とは、食品に含まれているナトリウム量を食塩量に換算した値です。
計算式は、ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
余談ですが、
食品表示法が平成27年4月1日に施行されました。食品表示法は「JAS法」「食品衛生法」「健康増進法」の3つの法律の食品表示に関する規定を統合し従来の表示ルールを一元化しました。その中で大きく変わったのが栄養成分表示の義務化です。これまでは任意表示であり全ての食品に表示されているものではありませんでしたが、食品表示法で「熱量(エネルギー)」、「たんぱく質」、「脂質」、「炭水化物」、「ナトリウム」の5項目の表示が義務付けられ、原則としてナトリウムは食塩相当量として記載されることになりました。
厚生労働省の1日当たりの塩分摂取量目標値は男性で8g未満、女性で7g未満です。
(高血圧学会の1日当たりの塩分摂取推奨値は6g未満)
食塩相当量の多い食品の代表例をいくつか書きますので参考までに…
・カップ麺→6.9g ・煮干し→4.3g ・いかの塩辛→6.9g ・塩昆布→18g ・乾燥昆布→6.9g ・サラミ→3.6g
ナトリウムは普通に食事をしていれば不足することはありませんが、問題となるのは食塩のとりすぎです。日本人は昔から料理にだしや調味料を多く使用するため、どうしても食塩を過剰に摂取しがちになると言われています。食塩の過剰摂取はがんや高血圧の原因となり、それに伴い動脈硬化、心筋梗塞や腎臓病などさまざまな病気を誘発する可能性があるので注意が必要です。
普段から栄養成分表示を確認する習慣を持ち、塩分の過剰摂取を未然に防いでいきましょう!